パッと見じゃ分かんないよね。ぬり薬を大量につけた後だもん。
でも激痛。しかもめっちゃ腫れてるし。
え、もしかして俺、今日死ぬんスか?
ってことで、生まれてはじめてスズメバチに刺されたハナシです。
思ってた以上に痛い
子どもが通ってる保育園で清掃活動がありまして。
いわゆる保護者が集まって作業するアレですね。
僕の担当は事前に決められていて、草むらに放置されている太い木の枝を運ぶ係でした。
朝8時に集合して、ものの5分経たないうちにですよ。事件が起きたのは。
痛っ。
刺された瞬間は何が起きたかわからなかったんですが、僕の右手が激痛を訴えました。
もちろん軍手はしてましたよ。でもそんなの関係ねぇって感じで痛い。
マジで痛いぞ、コレ。
目の前を黒とオレンジ色の物体が飛んでいくのが見え、間違いねぇ、アレはハチの野郎だ。もしやスズメバチ?
お、俺は死ぬのか?人生40年でゲームオーバーなのか?
そう思った僕はとっさに声を上げました。
園長ぉぉぉおおぉおぉぃお!
周りにはお父さん、お母さんたちもいました。でもそんなの関係ねぇ。俺は死ぬかもしれねーんだ。
園長が駆け寄ってくる。
園長:「どうされましたか?」
ノイチ:「たぶんスズメバチに刺されました」
え?えぇぇええぇえ?
大丈夫ですかぁぁあ?
ちょっと待っててくださぁぁい!
なんか俺に似てるな、この反応。
んなことはどうでもいい。とにかく俺は死ぬかもしれねーんだ。
保育園の先生たちがザワツキはじめました。どうやらあの男がスズメバチにさされたらしいと。
再び園長が駆け寄ってくる。
園長:「とりあえずコレ持ってきましたぁぁ!」

あ~コレね。毒を吸引するとかいうやつ。でもコレってあんま意味ないってテレビで見たような。
園長が俺の手にすかさずコレ(ポイズンリムーバー)をあててくる。
スコスコ。あれ?
スコスコスコスコ。ん?
スコスコスコスコスコスコスコスコ…。
って、ぜんぜん吸引できてねぇじゃねーか!
普通、吸引するときって皮膚が盛り上がるよね?コレ確実に空気抜けてるじゃん。あぁ、意味ないってこういうことか。
園長:「とりあえずコレで大丈夫だと思います」
俺は本当に今日死ぬかもしれない。
そんな恐怖がはじめてよぎった瞬間だった。
園長:「念のため、医者へ行ったほうがいいと思います」
たりめーだ。あんな吸引じゃ誰だってそう思う。
でもさ、まだここへ来て5分しか経ってないんですよ。
しかも今年はなぜか保護者会の会長をさせられているのだ。
そんな手前「あ~そうですか、じゃああとはヨロシコ」なんて言って脱藩者の烙印を押されるのもイヤだ。
ノイチ:「とりあえず、しばらく様子みます。ヤバかったらまた言いますんで」
そんな感じで1時間ほど作業したんですが、特に身体の異変を感じることはなく結局そのまま清掃活動は終了しました。
もしかしてスズメバチじゃなかったのか?はたまた軍手をしていたから針が完全に刺さらなかったのか?
いろいろ考えてはみましたが、右手は炎殺黒龍波なみのダメージを受けているわけです。
やっぱちゃんと医者へ行っておくか。
帰るその足でそのままかかりつけ医のところへ行き、スズメバチにさされた旨を説明したんですが、
医者:「1時間経過してその様子ならたぶん大丈夫。針も残ってないから塗り薬を出しときます」
と言われ、リンデロン(ステロイド)だけ処方されて終わりました。
とりあえず、死なずにすむらしい。
刺されてから1週間後

刺されてから1~2日くらいは右手が腫れてました。グー、パーするのも痛かったです。
3日目からは普通に戻ったと思ったんですが、1週間後、刺された箇所が赤くなりかゆくなってきました。
おまけに少し腫れている。
今のところリンデロン継続で様子見ですが、もし腫れとかゆみが引かなかったら今度は皮膚科へ行こうかと。
ということで、今回の一件で学んだのは、
自然をナメるな!
ってこと。
少しの草むらでも侮ることなかれ、です。
危険は身近に潜んでいます。
あのポイズンリムーバーが有効だったのかは今となっては分かりませんが、無いよりはマシ。ちゃんと準備しておくことが大事です。
そういえば、子どもにハチに刺されたことを伝えたらこんなこと言われました。
「あそこの草むらはね、まえにハチがとんでたから近づいちゃいけないってえんちょーセンセーが言ってたよ」
園長ぉぉぉおおぉおぉぃお!
それを先に言ってくれやぁぁぁぁぁ!