「データック ドラゴンボールZ」とはどんなゲームなのか?その魅力を徹底解説!

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先日、家の大掃除をしていたら古いダンボールの中からファミコンソフトの「データック・ドラゴンボールZ」が出てきたんですよ。

「おぉぉぉ!おまえここにいたんか!」とひさびさの再会を喜んだあと早速スイッチオン!結果、おもしろすぎて掃除どころではなくなりました。

発売から30年以上が経過してるってのに、まったく色褪せないおもしろさ。

データックを知ってる人も知らない人も、懐かしい思い出とこのゲームの魅力についてちょっとだけ熱く語らせてほしい。

もくじ

データックはバーコードを使って遊ぶゲーム

「データックとは何ぞや?」って人もいると思うんでカンタンに説明しますと、専用のバーコードリーダーをファミコンにぶっ刺して遊ぶゲームシステムです。

今回紹介するソフトのドラゴンボールZは、バーコードを通して出てくる悟空やベジータなどのキャラクターを対戦させる格闘ゲームになっています。

僕が小学2年生のころバーコードバトラーというおもちゃがものすごく流行して、バーコードゲームが一大ブームに。

そのビッグウェーブが影響を与えたのかは謎ですが、1992年にファミコン用ゲームシステム「データック」が発売されました。

当時はバーコードゲームの人気にあやかって、画像のようなバーコードカード入りのお菓子とかラーメンまで販売されていました。

学校から帰ったら子どもたちがバーコード集めにのめり込む。なんかいい意味でカオスな時代でした。

データックのセット方法

データックには専用の「ミニカセット」があって、まずこれをデータック本体にはめこみます。

通常のカセットと比べると約半分のサイズ。

このミニカセットを、

ジョイントシステムに差し込みます。

「ROM IN」ってところにミニカセットをはめこんで、

ファミコン本体に差し込みます。

これでセット完了。データックと一緒に出てきたファミコンがいい感じでエイジングされてます。

ちなみに僕のデータックは、ゲームのやり過ぎで一度ファイナルフラッシュしています。

データックって書いてあるシールの両側に穴が開いてるの分かりますか?

これ、バーコードリーダーを直すために親父がザオリク(ドライバーで穴をあけて修理?)した跡なんですよ。

どうやって直したのかは不明。ウチの親父に聞いてください。

専用ソフトは他にもあるのか?

ドラゴンボールZ以外にもクレヨンしんちゃんとか幽遊白書、あとウルトラマン倶楽部もあったような。他にもあったかな?ごめん、覚えてない。

ただ、ダントツで人気なのはやっぱりドラゴンボールZ。

「データック」で検索してみてください。候補リストの上位に「データック ドラゴンボール」が必ず出てきます。

ほかにも「データック ドラゴンボール 最強バーコード」って候補も出てくるので、当時いかに人気だったかが分かります。

今でも買えるのか?

メルカリで「データック ドラゴンボール」と検索するとまぁまぁな数が出品されてます。

楽天はこの記事を書いてる時点で新品販売がありました。

amazonはヒットしたりしなかったりって感じです。

そもそも令和の時代に(赤白)ファミコンがまともに動くこと自体ミラクルだし、今のテレビではあの特殊な線(RFスイッチという!)を接続する箇所すらないわけです。

なので「ひさびさにデータックやりたくなってきたぁぁぁ!」という猛者はファミコン互換機を使いましょう。

この記事で取り上げている画像は、30年前のレトロな雰囲気を醸し出すために赤白ファミコンで撮影してますが、実際には互換機をつかって遊んでます!

データックの魅力

僕が子どもの頃、どのくらいデータック中毒だったか?こんな感じです。

15:00
学校から帰る

いちおう宿題はやる。マジメなんで。

15:10
データック

晩飯ギリギリまでコントローラーⅠ(ワンコン)は放さない。

18:00
晩飯

5分で終了。

18:05
データック

風呂に入れと言われるまでやり続ける。

19:00
風呂

5分で終了。

19:05
データック

寝ろと言われるまでワンコンは放さない。

21:00
就寝


これが毎日続くわけだから、バーコードリーダーの方が先にやられるのは当然の結果。

じゃあなぜそれほどまでにデータックに熱中していたのか?

それは、

  1. バーコードによって様々なキャラクターや補助アイテムが出てくる
  2. 身の回りにあるバーコードで遊べる

という2つの点が子どもゴコロをくすぐったからだと思います。

①バーコードによって様々なキャラクターや補助アイテムが出てくる

バーコードによって、

  • キャラクター(またはアイテム)
  • 生命力(HP)
  • 攻撃力(BP)
  • 守備力(DP)

が全く違うからデータックはおもしろいんです。

HPが90000のヤムチャもいれば、たった2000しかないフリーザもいるハチャメチャなゲーム。

しかも各キャラごとにレベル1~4の必殺技が設定されてるという徹底ぶり。

たとえば悟空、ベジータ、フリーザだとこんな感じで必殺技が設定されています(↓)

  • Lv.1 エネルギー波
  • Lv.2 かめはめ波
  • Lv.3 界王拳
  • Lv.4 元気玉

30年前でこのクオリティーですよ?ヤバくないスか?

当時小学生だった僕は、子どもながらにゲーム新時代の夜明けを感じたわけです。

中にはめちゃくちゃステータスがいいのに「必殺技なし」のキャラもいたりして、ちょっとガッカリ…なんてこともよくありました。

こんな感じで、自分で見つけてきたバーコードをリーダーに通してみないと何のキャラクターでどんな必殺技が設定されているか分からない。

いわゆる、何が出るかな感がデータックにおけるイチバンの魅力なんです。

あと設定されてるキャラクターがね、けっこう多いんですよ。

孫悟空、孫悟飯、ベジータ、トランクス、ピッコロ、クリリン、ヤムチャ、天津飯、チャオズ、ラディッツ、サイバイマン、ザーボン、ギニュー、フリーザ、人造人間16号、17号、18号、19号、セル…

悟空やベジータといったサイヤ人はちゃんとスーパーサイヤ人が設定されていますし、フリーザとセルも各形態が存在します。

ピッコロにいたっては、神様と融合したピッコロ(神コロさま)まで設定されているという徹底ぶり。

もちろん、キャラクター以外にも補助アイテムがたくさん用意されてまっす。

上の画像は最初からデータックに付属しているカードの一部です。HPなどの各数値を回復させるものから光線技(必殺技)無効化…などなど。

ただ実際にゲームをやると分かるんですが、ゲーム付属のアイテムだけではなんか物足りない。

それもそのはずで、同梱されていないアイテム(いわゆるレアアイテム)の方が明らかに効果がすぐれています。

◯がついていないのがレアアイテム

例えば、

  • プーアル:移動スピードUP
  • 仙豆:全回復
  • ランチ:バトルキャラクターの交代

の3つはレアアイテムの中でもよく使っていました。やっぱりいいアイテムを使うとテンションがアガるんですよね。

ほかにも「神様」「界王様」「超神水」といったさまざまな効果をもったアイテムが盛りだくさんです。

しかもマニュアルにすら掲載されていない超レアアイテムまで存在するというトンデモな設定。

このゲーム、マジで神がかってます。

②身の回りにあるバーコードで遊べる

そしていちばん大事なのが、身の回りにあるモノのバーコードで遊べるという点。

文房具、お菓子、おもちゃ、雑誌、CDなど、8ケタと13ケタの黒いバーコードであればおおむね読み込みます。

実は黒いってのが大事なんです。

黒以外(茶色や青色)のバーコードはデータックのリーダーでは読み込んでくれません。

どうしても読み込ませたいバーコードがある場合は、バーコードを作るWebサイト「バーコードどころ」へ行きましょう。

バーコードの番号をそのサイトに打ち込めば、まったく同じバーコードを黒色で作れます。

普段ならゴミとして捨ててしまうようなお菓子の空箱だけど、そのバーコードがもしかしたらスーパーサイヤ人孫悟空かも?というワクワク感。

事実、40歳のおっさんがめっちゃ興奮してました(僕)

さっきの画像は僕が子どもの頃に集めたバーコードで、データックの箱の中に封印されてたものです。「ドッジ弾平」のカードとかマジ懐けぇぇぇ!

データックにはエンディングがない?

1992年12月にデータック「ドラゴンボールZ」が発売されてから30年以上が経過。発売当時に存在していたバーコードだけでも無数にあったと思います。

そして30年経った今。モノの数はあの頃よりも増え、バーコードが「無限」に存在している時代。

カンのいい人はもうお分かりだと思いますが、このゲームにはエンディングがありません。一応のストーリーモードは存在しますが、あんなの気休め程度。

最強キャラ、最強アイテムを求めてひたすらバーコードを探すことが本来の目的なんです。

コレを読んでるあなたへ。

データック、今でも家にありますか?

やりたくてウズウズしてきたっしょ?

データックのあそびかた

ここからはデータックのあそびかたについて説明していきます。

まずはファミコンにデータックをぶっ刺してスイッチオォぉォん。

すると、

暗闇のなかにデータックの文字がチカチカチカァァァと点滅し始めます(※上は静止画像です)

バーコードカードが横切ってからの、

テレテレッテーレレテレテレッテーレレ、テレーテーレレーテレテレーテーレレー、テレーテーレレテレテレッテーレレ♪(タイトルミュージック)

ビバ、家庭用ゲーム。やっぱファミコンのこの画質感がいいよね。

これぞゲームだ!」って感じ。

じゃさっそくAボタンをポチッ。

最初に表示されるのは「天下一武道会」と「カリン様の部屋」の2つのモード。

「天下一武道会」はキャラクター同士で対戦するメインモード。もう対戦したくてウズウズしてるバトルマニアは天下一武道会を選ぶべし。

「カリン様の部屋」は自分の持ってるバーコードが何なのかを調べるモード。対戦前にここで調べてから遊ぶってのが一般的ですね。

ただこのカリン様の部屋ってのは、天下一武道会をやり尽くした猛者たちが入りびたることになる、いわばデータックの聖域です。

なぜか?

対戦するより自分が見つけてきたバーコードを調べる方がめっちゃ楽しいから。

みんな最後は絶対こうなります。

データックのプロは電源入れたらカリン様の部屋へ直行便NYです。間違いない。

ってことで、すぐにでも殴り合いをしたい僕は「天下一武道会」をポチります。

対戦方式

天下一武道会では3つの対戦方式が選べます。

  • VSバトル:ふたりで対戦
  • 四人バトルロイヤル:1〜4人で対戦
  • 八人トーナメント:1〜8人で対戦 ※一応のストーリーモード

「VSバトル」は友だちと対戦するという、まぁいたってフツーなモード。コントローラーⅡ(ツーコン)使用が必須なので、だれかと一緒に遊びましょう。

「四人バトルロイヤル」は最大4人で楽しめる対戦モード。2つのコントローラーを使いまわせばなんとか4人で遊べますが、ちとめんどいので僕はひとりで遊んでました。

ひとりでプレイしたい場合は、自分のキャラを入力したあとにBボタンを押すと残りの3人はCOM(コンピューター)になります。

なお、この対戦方式では補助アイテム入力がありません。

「八人トーナメント」はその名のとおり最大8人で遊べるモード。

ただ、実際8人で遊ぶ人はほとんどいないです。だって2つのコントローラーを交換していくのがめちゃめちゃ面倒だから。

というか、ここはストーリーモードとして遊ぶのが一般的なんで。

ストーリーモードとして進めるには以下の条件があります。

  • てきのつよさを「3」に設定
  • 自分以外の7人をCOMにしてトーナメントで優勝

この条件で優勝すると突如イベントが発生し、フリーザ(最終変身)やセル(完全体)と戦えるようになります。

セルを倒すとゲームクリアと思いきや、再度トーナメントで優勝するとまたもやフリーザが現れます。

ここから先はフリーザとセルの無限ループ・ザ・ループ。

「これでストーリーモードと言えるのか?」ってツッコみたくなるんですが、ボスってだけあってフリーザ、セル共にイカれた強さです。

HP、BP、DPの数値がそれぞれ70000〜90000くらいあります。

こんな数値をたたき出すバーコードはおそらく身の回りのものでは存在しないんじゃないか?

こちらもHP90000以上、必殺技レベル4のキャラとかを使わないとおそらく勝てません。

キャラクター入力

んじゃ早速対戦していきましょー。

VSバトル」をポチるとこんな画面(↓)になります。

ここでようやくバーコードリーダーの出番。やっぱ主人公の悟空でしょ。

え~と、スーパーサイヤ人孫悟空のカードは…。

時代を感じるな~コレ!

やっぱスーパーサイヤ人はカッケーなぁ。

ん? 手書き?って思った人!

実はこのカード、もともとバーコードが印刷されていないブランク(まっ白な)カードなんです。

ウラ面はこんな感じ。

貼ってあるテープが歴史を感じさせます。

対象キャラクターのバーコードを見つけて自分オリジナルのカードを作る。データックもやり方がうまいわ、ホント。

ブランクカードを作ることで「そのキャラクターが出るまで遊ばせる」という作戦。

しかもブランクカードに限って「フリーザ最終変身」や「セル完全体」などのレアキャラになってるのがこの上なくニクい。

子どもゴコロをくすぐる素晴らしいアイデアだなぁと感心。

実はいまだにフリーザとセルは見つかってないのでブランクのまま。

なお最初からデータックに付属しているカードは、下の画像のように数値やバーコードが印刷されてます。

それじゃ早速スーパーサイヤ人孫悟空を読み込ませましょー!

バーコードリーダーにカードをスィィーっと。

「ぶぃぃぃん!」という音ともにバーコードを読み込んで画面が光り輝きました。

そこにはスーパーサイヤ人に目覚めた悟空の姿が!

「オレは スーパーサイヤじん ソンゴクウだ!」

コレですよコレ。どうしても宇宙人みたいなセリフになってしまうThe・ファミコンクオリティー。

通常の悟空だと名前は「ゴクウ」って表示されるんですが、スーパーサイヤ人なので名前の前に「S」が表示されます。

さて次に対戦相手を決めましょう。

悟空のライバルといえばやっぱりベジータでしょ。ベジータのカードをスィィーっと。

ぶぃぃぃん!

HPとプライドがやたら高いベジータが現れました。

こんなふうにバーコードによっていろんな数値のキャラクターが出てくるからおもしろいんです。

このゲーム考えた人、マジ天才。

ステージセレクト → 対戦

ステージは以下の8つから選択できます。必殺技の特性が活かせるステージを選ぶのがポイントです。

各ステージの特徴
  • ナメック星:ふつう
  • 天下一武道会会場:ふつう
  • 界王星:ふつう
  • 聖地カリン:ふつう
  • 神様の神殿:ずっと空中戦
  • 占いババの宮殿:狭い
  • 地上:ふつう
  • 洞窟:ずっと地上戦

とりあえず「ナメックせい」を選んでAボタンを押すと、

画面が切り替わって、なんの前フリもなくバトル開始です。

悟空の手から必殺技の「かめはめ波」が発射されました。しかも片手。

かめはめ波を放ったので悟空の「BP」が少し減ってます。

とまぁ中身は「パンチ、キック、必殺技」の3種類を駆使して戦う、いたってシンプルな格闘ゲームです。

補助アイテム入力 → 決着

「VSバトル」と「八人トーナメント」は、ステータス画面の真ん中に表示されている「TIME」がゼロになると、補助アイテム入力画面に移動します。

地上も空もサッカー場みたいな謎の空間に連れてこられた二人。精神と時の部屋よりも気が狂いそう。

ここでアイテムカードの入力を求められるので、とりあえずバブルスくんでも入れておきましょう。

スィィーっと。

悟空にアイテムパワーが注入されました。

バブルスくんの効果は相手の光線技(必殺技)を1回限り防いでくれるというもの。

そう、1回限りなんですよ…。こういうクソアイテムもあるんです。

一方ベジータは…なんかテキトーなアイテムを入れたでしょう(面倒なんで省略)

その後、悟空とベジータは熱戦を繰り広げ、

当然の結果です。スーパーサイヤ人恐るべし。

最後に勝利者インタビューです。

「いまの きさまとは たたかうきがおきん。」

セリフが全部ひらがなってのがこれまたウケる。でも子どもの頃はなんの違和感もなかったんだよねー。

「この・・・・このオレが・・まさか・・。」

と、以上が「VSバトル」の流れです。

ちなみに各キャラのセリフがあるのはVSバトルのときだけ。「四人バトルロイヤル」と「八人トーナメント」では淡々と対戦が進むだけなんでセリフはありません。

ひさびさにやってみて個人的には「四人バトルロイヤル」がいちばん楽しめました。対戦時間が決められているのとアイテム入力がないのでサクサク進められます。

てきのつよさを「3」にすると、COMがストーリーモードのフリーザやセル並みに強くなるので、強いキャラを見つけたらぜひ挑戦してみてください。

ストーリーモードを制覇したら「四人バトルロイヤル」と「カリン様の部屋」で大いに楽しみましょう!

今こそデータックが熱い!

ゲームそのものは超シンプルな格闘ゲームなんだけど、いいバーコードに出会うための運も必要。それがデータック。

その辺にあるバーコードが、実は最強のキャラクター(アイテム)なんじゃないか?このワクワク感がたまらなく楽しい。

令和だからこそ、バーコードで遊ぶという感覚が逆に新鮮だなーと感じました。

子どものころは「フリーザ(最終変身)とセル(完全体)が出るまでやり続けるぞ!」って本気で思ってましたけど、どれだけバーコードをかき集めても出てこなかったのが心残りでした。

今回ひさびさにデータックで遊んでみて、「今ならかなりのバーコードを集められるはず。最終変身のフリーザとセル完全体が出るまで、いっちょやってみっかぁぁぁ」というデータック愛が再燃しました。

もうね。パッションですね。うん。データックパッション祭り。自分で書いてて意味不明だけど。

30年前とは違って同じ名前の商品(お菓子とか)でもバーコードが変わってるかもしれないしね。

商品ごとに出てくるキャラクター(アイテム)をリサーチしてみるのも楽しそうだし、いいバーコードの情報とかあったら紹介したいと思ってます。

今後しばらくは「データック ドラゴンボールZ」の沼にどっぷりハマってみようと思った今日この頃。


そゆこと!

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